「不労所得」とは、働かなくても入ってくるお金のこと。
そんな夢のようなお金に誰もが憧れていることでしょう。
本記事に訪れたあなたもきっと憧れていることだと思います。
本記事では、株の不労所得に絞り、生活できるのかややるべきことをまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてほしいです。
結論としては、株の不労所得だけで生活することは可能ですが、できるようになるまでには苦労します。
- 株の不労所得生活に必要な資金額
- 株の不労所得生活を成し遂げるためにすべきこと
- おすすめの投資先
- メリットとデメリット
- 向いている人と向いていない人
- 株の不労所得生活の現実
不労所得とは

不労所得とは、働かなくとも得られる所得のこと。
たとえば不動産の家賃収入、月極駐車場の駐車場代などが該当します。
これらは自身が特に働かなくても定期的にお金が入ってくるのです。
現代社会にとってまさに夢のようなお金ですね。
株の不労所得だけで生活は可能

本題の件ですが、株の不労所得だけで生活することは可能です。
というのも、株式投資では株を保有しておくだけで「配当金」や「株主優待」が得られるためです。
配当金とは
配当とは企業が株主に利益の一部を分配することですが、配当金とはその際のお金のこと。
この配当金を支払うかどうかは企業の自由であり、特にグロース市場の企業は成長投資に充てていることが多いです。
「増配」といって配当金額を毎年増やしている企業や「減配」といって業績が悪くなり配当金額を減らす企業などさまざまです。
株主優待とは
お金ではなく自社の商品やサービスを提供するもののこと。
よくあるのがカタログギフトやQUOカード。
「月曜から夜更かし」でもおなじみの桐谷さんはこの株主優待で生活されています。
また、企業が成長していれば株の価値(株価)も自ずと上がっていきます。
このように、株に関しても何もしなくともお金が入ってくるわけです。
だからこそ株の不労所得だけで生活することは可能なのです。
株の不労所得だけの生活に必要な資金額

「生活は可能」と言ったものの、生活できるようになるためには結構な額を用意する必要があります。
試しに逆算してどの程度の資金が必要かを計算してみましょう。
配当利回り:年間で2.11%ほど ※プライム市場(加重平均)
値上がり率:年間で6.16%ほど ※プライム市場
年間の生活費が180万円だとすると、180万円/0.0827で約2177万円を用意する必要があります。
しかし、所得税や住民税、国民年金保険料、国民健康保険料も考慮する必要があります。
所得税・住民税:20.315%(所得税:15%、復興特別所得税:0.315%、住民税:5%)
国民年金保険料:16,980円/月(令和6年度)
国民健康保険料:11.49%+65,600円※
※東京都新宿区の場合
※40歳から64歳までは別途介護分(2.16%+16,500円)も加算
これらを考慮すると、180万円/{0.0827×(1-0.31805)}+1.698万円×12+6.56万円で、約3220万円を用意する必要があるのです。
ただ、毎年8.27%ほどが確定で得られるわけではありません。
途中で暴落があったりで利率が少ない時期も当然あります。
また、物価上昇率も考慮していません。
上記の計算方法はあくまでも目安として捉えるようにしてください。
株の不労所得だけで生活できるようになるための3ステップ

株の不労所得だけで生活できるようになるには、やみくもに生活していては到底不可能です。
具体的には以下の手順に沿う必要があります。
- 現状の把握(収入・支出)
- ムダな支出の削減
- 収入の最大化
それぞれ詳しく解説していきます。
Step1. 現状の把握(収入・支出)
自分の置かれている状況が分からなければ、株の不労所得で生活するのに必要な金額も分かりません。
また、いつから生活できるようになるかも分かりません。
そこで、毎月いくら入ってきて何にどのくらい使っているのかを家計簿アプリなどを用いて把握するようにしてください。
家計簿アプリでオススメなのは「マネーフォワードME」というアプリ。
家計簿アプリと言えば、1つ1つの明細を登録しないといけなかったりと継続するのになかなかのハードルの高さがあります。
しかし、マネーフォワードMEであればそんなハードルの高さを難なく解消してくれます。
・銀行口座やクレジットカードを登録することで利用金額等を自動で紐づけてくれる
・今月いくら使ったかなど一目で把握が可能
・レシートを撮影するだけで自動で読み込んでくれる
ズボラな人にとっては最適なアプリとなっています。

Step2. ムダな支出の削減
現状の把握ができたら後はムダな支出の削減です。
生活費が高ければ高いほど、それだけ不労所得の額も増やす必要がでてきます。
その分用意すべき資金も倍々になって増えていくんですよね。
それでは徐々に現実的ではなくなってきます。
だからこそ、ムダな支出がある場合は削減すべきなのです。
中でも特に削減すべきなのは、「サブスク」や「通信費」などの毎月固定でかかっている費用。
それらを一度削減してしまえば、あとは自動でその分が削減されることになります。
Step3. 収入の最大化
収入を最大化すれば、いち早く株の不労所得だけで生活できるようになります。
60代や70代で生活できるようになったとしても、それまでは結局働く必要がでてきます。
それでは当初の目標が果たせていません。
早く仕事のストレスから解放されるためにも今日から収入を最大化してあげてください。
具体的な方法としては以下の通りです。
- 副業を始める
- より給料の高い企業に就職・転職
←リーダーとしての経験を積む・資格を取得する
これらをこなすことで収入の最大化を図ることができます。
投資先におすすめなのは国内株?米国株?

株の不労所得だけで生活するにあたり重要になってくるのが投資先。
その投資先として大切になってくるポイントが以下のこと。
- 不労所得が多くもらえる
- 安定してもらえる
以上のポイントを考慮すると「米国株」に投資するのがおすすめ!
というのも以下の理由があるためです。
- 配当金が年4回受け取れる
- 株主優待がない代わりに配当金に全振りしている
- 連続増配歴が50年を超える実績のある企業も多い
このように、国全体が成長しており得られる不労所得の額も大きい米国株がおすすめなのです。
ただ、米国の株だから為替の影響を受けることには注意しておきましょう。
おすすめの銘柄・銘柄選定のポイント

株の不労所得だけの生活を成し遂げるためには、以下のポイントを基準に銘柄を選ぶと良いですよ!
- 安定して成長を続けている企業であること
- 増配を続けていること
- 配当利回りが高いこと
上記ポイントを考慮した上でおすすめなのが以下の銘柄です。
では、各銘柄について詳しく解説していきます。
コカ・コーラ【KO】
日本でも馴染みの深いコカ・コーラ社。
有名なコカ・コーラだけでなく他にも様々なドリンクを提供しており、日本だけでも年間約5億ケースもの数量を販売しています。
時価総額 | 2697億ドル(約42兆円※1) |
直近配当額 | 0.485ドル(約76円※1) |
年間配当利回り | 約3.09%※2 |
連続増配年数 | 62年 |
※1 1ドル156円で計算
※2 株価62.77ドルで配当金0.485ドルが年に4回支払われた場合

この「コカ・コーラ」というブランドは確立されたものであるため、今後も安定した需要はあるでしょう。
プロクター・アンド・ギャンブル【PG】
「プロクター・アンド・ギャンブル」だけだと聞き馴染みがないかもしれないが、P&Gだと聞き馴染みがあるかもしれません。
PGは、日本で言えばアリエールやボールド、ファブリーズなどなど日用品を数多く提供しています。
時価総額 | 3953億ドル(約62兆円※1) |
直近配当額 | 1.0065ドル(約157円※1) |
年間配当利回り | 約2.39%※2 |
連続増配年数 | 68年 |
※1 1ドル156円で計算
※2 株価168.26ドルで配当金1.0065ドルが年に4回支払われた場合

提供しているものは生活に欠かせないものであるため、需要は絶えず今後も安定的な成長が見込まれるでしょう。
ネクステラエナジー【NEE】
昨今、地球温暖化やカーボンニュートラルが話題となっています。
そんな中、再生可能エネルギーでアメリカ最大級の企業がこのネクステラエナジー。
また、子会社には「フロリダ・パワー・アンド・ライト」というフロリダ州最大の電力会社を携えています。
電力会社という安定性もさることながら再生可能エネルギーという成長性も見られる企業です。
時価総額 | 1485億ドル(約23兆円※1) |
直近配当額 | 0.515ドル(約80円※1) |
年間配当利回り | 約2.83%※2 |
連続増配年数 | 30年 |
※1 1ドル156円で計算
※2 株価168.26ドルで配当金1.0065ドルが年に4回支払われた場合

今後も安定した配当金が得られることでしょう。
株の不労所得だけで生活することのメリット2選

株の不労所得だけで生活することのメリットは何といっても以下の2つ。
それぞれ解説していきます。
①仕事のストレスから解放される
現代社会を生きる人々は日々ストレスにさらされています。
- イヤな上司、イヤな先輩
- 理不尽な客
- やりたくもないのにやらされている仕事
株の不労所得だけで生活できれば、そんな仕事のストレスから開放されます。
誰にも邪魔されず、何をするのにも自由なのです。
こんなメリットは他にはありません。
②本当にやりたかったことができる
何をするのにも自由だからこそ、自分が本当にやりたかったことができるようになります。
今から本当にやりたかったことをしても、それがお金にならなければお金は減っていく一方です。
また、仕事に時間が取られ自由に使える時間というのは限られています。
それでは自分が本当にやりたかったことというのは到底できません。
しかし、株の不労所得生活ができれば働かなくてもお金は入ってくるからこそ、そんな心配はしなくてもよくなるのです。
株の不労所得だけで生活することのデメリット3選

株の不労所得生活にはメリットしかないように思われるかもしれませんが、デメリットももちろんあります。
それぞれ説明していきますね。
①不測の事態に対応しきれない場合がある
生活費がちょうど賄える程度の不労所得ですと、不足の事態に対応しきれません。
人間だれしも生きている限り、病気になってしまうリスクや過度なインフレが起きてしまうリスクも当然あるわけです。
そんな状況のもと、ちょうどの状態だと投資額から支払う羽目になり、その分得られる不労所得も減っていってしまいます。
生活費がちょうど賄えるほどになったら仕事を辞めるのではなく、生活費プラス数万円程度が賄えるほどになったら辞めるのがおすすめです。
②周りからねたまれやすくなる
「働くことが当たり前」みたいな世の中だからこそ、働かないで生きていると周りからねたまれる可能性もあります。
それにより人によっては生きづらさを感じてしまうかもしれません。
しかし、そういったねたんでくる人たちは無視すればいいのです。
他にも不労所得で生活している人は多くいるため、その人たちと絡めばよいのです。
③逆にストレスになる
不労所得は永遠にもらえるものではなく、減配や無配のリスクも当然あります。
株価が値下がりしてしまうリスクもあります。
上記リスクはいつ発生するかは誰にも分からないため、それが逆にストレスになってしまうこともあり得ます。
そんなストレスを軽減させるためにも、さまざまな企業に分散して投資してあげることがおすすめ!
また、株の不労所得だけに依存するのではなく、自分のペースで副業もしてみることもおすすめですよ!
株の不労所得だけで生活するのに向いている人

株の不労所得だけの生活は誰にでも向いていそうですが、当然向き不向きがあります。
以下は向いている人です。
- 情報収集を怠らない人
- 成し遂げた後の具体的な目標がある人
- あくまでも手段として考えている人
未来は不確かなものであるからこそ、自分が置かれている状況というのは都度変化します。
そんな状況に対し、臨機応変に対応できる人は向いているなと感じますね。
また、いざ株の不労所得生活をはじめた途端にヒマになってうつ状態になってしまう人もいます。
不労所得生活をあくまでも手段として捉えている人のほうが満足のいく生活を送れることでしょう。
逆に、以上のことに当てはまらない人は向いていません。
株の不労所得生活の厳しい現実

華やかな生活を送っているイメージがある株の不労所得生活ですが、現実はそうでもありません。
- 何もやることがなくて鬱っぽくなってしまった人
- 社会的な孤立を感じ再就職した人
- お金をあまり使えず節約生活になっている人
上記のような人が結構いるのが現実です。
これらは、株の不労所得だけで生活することが目的となっていることが1つの原因でしょう。
あくまでも1つの手段として捉えることが大切であると私は考えます。
また、株の不労所得だけで生活するのではなく、軽く働きながら生活するほうが心身も健康になり良い生活が送れるのではないかと私は思いますね。
まとめ:株の不労所得だけでの生活は可能だが大変

さて、本記事では、株の不労所得だけで生活が可能かどうかや成し遂げるための方法について詳しく解説していきました!
改めて本記事の内容を確認しておきましょう。
- 株の不労所得だけでの生活は可能
- 何千万~何億単位のお金を用意する必要がある
- 株の不労所得生活を送るためのステップは「現状の把握→ムダな支出の削減→収入の最大化」
- おすすめの銘柄は、
「コカ・コーラ【KO】」
「プロクター・アンド・ギャンブル【PG】」
「ネクステラエナジー【NEE】」 - メリットは、
「仕事のストレスから解放される」
「本当にやりたかったことができる」 - デメリットは、
「不測の事態に対応しきれない場合がある」
「周りからねたまれやすくなる」
「逆にストレスになる」 - 向いているのは、情報収集を怠らず達成後の具体的な目標がある人
- 株の不労所得だけで生活するのではなく、軽く働きながらの生活を送ることが大事
株の不労所得だけで生活すること自体は可能ですが、できるようになるまでが大変かつ達成後もなにかとデメリットが生じます。
株の不労所得だけに身を任せるのではなく、適度に働きながら生活を送るのが適切でしょう。
コメント