
「投資なんかせずに経験にお金を費やしたほうがいい」
「投資なんかせずに勉強しておけ」
「得られる利益はたかが知れてるから他のことに費やすべき」
「大学生にしかできないことをすべき」
上記のように、ネット上には大学生の投資に関してさまざまな意見が存在しています。
そのような「大学生の投資は意味ない」という意見に対し、大学3年生から投資を始めて4月には社会人3年目になる私が自身の経験を交えて意味の有無について述べていきます!
結論から言うと、大学生の投資は十分意味があります。身をもってそう感じました。
本記事ではその理由等について詳しく述べているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 大学生の投資は意味ないと言われる理由
- 大学生から投資を始めるメリット
- 大学生におすすめの投資
- 大学生におすすめの証券会社
- 大学生が投資をやる際の注意点
「大学生の投資は意味ない」と言われる理由

世の中には「大学生の投資は意味ない」という意見が存在しますが、そもそもなぜ「意味ない」と言われるのでしょうか。
それは以下のことが原因であると感じています。
- 得られる利益が少額で費用対効果が薄い
- 投資はいつからでも経験できる
それぞれの理由に対し、詳しく解説していきます。
得られる利益が少額で費用対効果が薄い
大学生で得られるバイト代は月に10万円前後。
そこから生活費等の出費が重なるため、投資に充てられる金額はごくわずかになります。
充てられる金額が少額だからこそ、得られる利益も少額となるわけです。
そのために自分を磨くことにお金を充てたほうがよっぽどリターンが大きいと言われるのも仕方ありません。
私自身も、確かに投資で得られた利益は数百や数千円ほどでした。
しかし、投資は単に利益が得られるだけでなく、利益以上に知識や経験が得られます。
実際に、お金や税金の知識が得られ、マネーリテラシー(金融や経済に関する知識や判断力)が高まりました。
それにより他の新卒者よりもスムーズに社会人生活のスタートが切れたと感じています。
「意味がない」と言っている人は、投資で得られる利益の額しか見えておらず、それ以上の知識や経験も得られることが見えていないのです。
投資はいつからでも経験できる
いつからでもできるものに時間を費やすのはムダであり、大学生にしかできないことをやったほうが十分意味があるという意見です。
確かに、投資はいつからでもできるのに対し、大学生特有のあの時間は一度しかありません。
しかし、今思い返してみると「意味がなかった」と思ったことは1つもありませんでした。
大学生特有の多くの時間があったからこそ、投資に対して深く学ぶことができました。
恐らく、社会人から始めていれば日々忙しくて知識を深めるのに時間がかかるため、「時間があるうちにやっておけば良かった」と後悔したことでしょう。
社内の人でも実際に「もっと早いうちから始めておけばよかった…」と後悔している人が多いです。
また、大学生から投資を始めていなければ複利の重要さに気づくことすらなかったでしょう。
社会人になって複利の重要さに気づいた頃にはもう遅く、損失が大きいわけです。
このように、投資はいつからでも経験できますが、始めようと思ったタイミングで始めなければずっと後悔してしまうのです。
大学生から投資を始めておくメリット4選

大学生から投資を始めても十分意味があることが分かっていただけたかと思います。
続いて、大学生から投資を始めておくメリットについて紹介していきます。
そのメリットは以下の通りです。
- 複利の恩恵をより受けやすくなる
- マネーリテラシーが高まり社会人生活の良いスタートが切れる
- 就職先選びの手助けとなる
- うまくいけば就職しなくてもよくなる可能性がある
②、③については私も経験したことになります。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 複利の恩恵をより受けやすくなる
複利とは、簡単に言えば「利子にもまた利子がつくこと」です。
たとえば1万円に毎年4%の利子が得られるとしましょう。
1年後は1万円の4%=400円の利子がつき、2年後には1万円+400円の4%=416円の利子がつくことになります。
通常であれば2年目も1年目と同じ400円の利子(=単利)がつきますが、得られる利子が一定ではなく年々増えていくのが複利の特徴です。
その複利の恩恵について、大学生から始めた場合と社会人になってから始めた場合とで比較していきましょう。
たとえば年間4%の利益が得られる条件のもと毎月1万円を積み立てた場合を想定します。
18歳から始めた場合 | 23歳から始めた場合 | 差 | |
25歳時点 | 967,542円 | 249,429円 | +718,113円 |
30歳時点 | 1,844,355円 | 967,542円 | +876,813円 |
40歳時点 | 4,222,122円 | 2,914,941円 | +1,307,181円 |
50歳時点 | 7,766,976円 | 5,818,187円 | +1,948,789円 |
表からも分かるように、なんと50歳時点では約200万円もの差が開いているのです!
このように、社会人になってから始めるのと大学生のうちから始めるのとでは大きな差が生じてしまいます。
なので、やりたいという気持ちが少しでもあれば大学生から始めておくのがベスト!
私自身複利の恩恵はまだ実感できていませんが、それでも私より後から始めた人とでは利率的に差がついているのを実感しています。
② マネーリテラシーが高まり社会人生活の良いスタートが切れる
投資を行うことで自然と以下のことを考えるようになります。
- 投資にいくら充てられるか
- 損をしても耐えられる金額はどのくらいか
それでもって家計簿等をつけるようになるんですよね。
社会人になると、大学生の時よりも多くのお金が手に入るようになります。
それにより、使えるお金が増えたと錯覚し、すぐに使って金欠になる人が多いのが現状です。
実際に友人でも金欠になっている人がいました。
そんな中、私は手にした給料を計画的に使うことができ、お金に困るようなことはありませんでした。
たとえ利益が少なかったとしても今後の生活に十分生かすことができるため、大学生から始めておくのはこの上ないメリットです。
③ 就職先選びの手助けとなる
投資先を選ぶ過程でその企業について詳しく調べるようになります。
成長度合いはどのくらいか、財務状況は安定しているか、倒産の可能性はどのくらいか、などなど。
そのように調べて選んだ企業というのは、そっくりそのまま就職先に相応しいわけです。
また、他社との違いやその企業ならではの強みも知ることができ、その知識を面接の場で十分に活かすことができるわけです。
実際に、面接の場でこの企業でないといけない理由も述べることができたましたし、なにより根拠を持って面接に挑むことができました。
このように大学生の投資は就職活動の際に役に立つこともメリットです。
④ うまくいけば就職しなくてもよくなる可能性がある
株式投資の年利は平均で4%ほど。
1年間に2倍~3倍になる銘柄も中にはあります。
もちろん投資がうまくいけばの話ですが、就職せずに投資だけで生活していくことも可能といえば可能というわけです。
また、万が一就職することになったとしても、若いうちから会社を辞めて投資だけで生活することも可能になります。
このように数多くの可能性を秘めているため、大学生から始めておいても損することはありません。
大学生におすすめの投資2選

大学生は投資に充てられる金額が少ないからこそ、少額でできる次の投資がおすすめ!
- 単元未満株投資
- 投資信託
それぞれの投資について解説していきます。
① 単元未満株投資
通常の株式投資では、基本的に100株から購入が可能です。
しかし、1株当たりの値段(=株価)は平均で1,000円~2,000円のため、100株分を購入するためには10万円~20万円を用意しないといけません。
10万円~20万円は学生にとって大金ですよね?
しかし、大学生でも始めやすいものとして、1株単位で株式を購入できるサービスが各証券会社から提供されています(=単元未満株投資)
たとえ1株分だとしても、実際の株式投資と同等に取引が可能です。
だからこそ、単元未満株投資をすることで今後100株を取引するとなった場合の良い練習にもなるんですよね。
実際に私は社会人になってから100株単位で取引するようになり、大学時代に単元未満株投資をしていたことで損失を抑えられるようになりました。
今後本格的に株式投資をやっていきたい大学生にとってはおすすめです!
② 投資信託
投資信託は少額(100円~)かつ安定的に利益が得られるということで、大学生でも安心して取引ができる投資です。
そのために複利の効果を十分に発揮することができるんですよね。
なので、基本的に使わないお金は投資信託に突っ込んでおくのがおすすめ!
また、この投資信託を「早いうちからやっておけば良かった」と言っている人が多いのも現実です。
少額でもいいので毎月一定金額を積み立てていくのがオススメですよ。
大学生におすすめの証券会社2選

私自身も大学生のときに使っており、今でも使っているオススメの証券会社を紹介します。
それが以下の2つの証券会社です。
- 楽天証券
- PayPay証券
それぞれ見ていきましょう。
① 楽天証券
楽天証券は楽天市場でもおなじみの楽天グループに属する証券会社です。
2024年4月時点で口座開設数が1,100万口座を突破し、今やネット証券の中で1位2位を争う証券会社となりました。
取扱商品 | 国内株式、米国株式、中国・アセアン株式、投資信託、FX、債券、金・銀・プラチナ、CFD、先物・オプション、バイナリーオプション、ロボアド |
取扱銘柄数(国内) | 東証上場銘柄、名証上場銘柄 |
取扱銘柄数(米国) | 3,904銘柄 |
取扱本数(投資信託) | 2,575本 (内、NISA:1,305本・つみたてNISA:241本) |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
使えるポイント | 楽天ポイント |
- 1株投資でもリアルタイムで取引ができる
- 楽天ポイントとの相性が良い
- 取り扱っている銘柄が多い
2025年1月14日時点で単元未満株投資をリアルタイムで取引できるのは楽天証券が提供している「かぶミニ®」だけです。
リアルタイムで取引できなければ練習にはならないため、単元未満株を取引する場合は楽天証券がおすすめ!
もちろん、投資信託を取引する場合も本数が多く楽天ポイントも使えるためおすすめです。
ちなみに、私が大学生のときはリアルタイムで取引できなかったので羨ましい限りです。
② PayPay証券
PayPay証券は「PayPay証券株式会社」が運営している証券会社です。
今はPayPayという名前ですが、もともとは「株式会社One Tap BUY」という会社が運営していました。
そんなPayPay証券はPayPayとの相性が良い証券会社となっています。
取扱商品 | 国内株式(個別株・EFT・REIT)、米国株式(個別株・ETF)、投資信託、CFD |
取扱銘柄数(国内) | 266銘柄 |
取扱銘柄数(米国) | 236銘柄 |
取扱本数(投資信託) | 134本 (内、NISA:132本・つみたてNISA:35本) |
貯まるポイント | – |
使えるポイント | – |
- スマホで簡単に取引ができる
- どんな銘柄でも1,000円から始められる
スマホに特化しており、どんな銘柄でも1,000円から投資を始められるのがおすすめポイント!
中でも米国株に投資する際に有利です。
通常、米国株式は1株からでも取引できますが、1株でも学生にとっては大きい金額(数万円~数十万円)なんですよね。
そんな中、PayPay証券は1,000円から購入できるのです。もちろん、配当金もちゃんともらえます。
大学生でも手軽に投資ができることがおすすめポイントなので、気になった方はぜひ口座開設してみてください。
大学生が投資をやる際の注意点

投資に少しでも興味がある場合はやってみてほしいと私自身思っています。
ただ、大学生が投資をやる場合には以下の注意点があります。
投資を始める場合は上記のことを念頭に置きながら行ってください!
詐欺に十分注意する

「月利50%得られる方法を教えるよ」
「今後絶対に上がる銘柄を特別にあなたに教えるよ」
世の中には上記のような言葉を巧みに使用し大学生に忍び寄る輩がいます。
投資の世界に絶対はありえませんし、月利50%を獲得し続けるのはプロでも困難です。
ましてやリスクとリターンは表裏一体のため、月利50%を得られるのは逆に50%分損してしまう可能性もあるわけです。
大学生は基本お金がありませんから、そういった言葉に引っ掛かりやすいのも常々。
実際に闇バイトも流行っていることからもそう言えるでしょう。
なので詐欺には十分注意してください。
のめり込みすぎない
投資はリアルタイムで上げ下げを繰り返すため、株価が非常に気になります。
一瞬にして上昇することもありますから、ドーパミンがドバドバ出るんですよね。
それがのめり込んでしまう原因の1つです。
のめり込んでしまえば当然のことながら学業に支障をきたします。
実際、私は大学時代にデイトレードをしたことがありますが、授業中でもチャートが気になり、授業に全く集中できなくなった経験があります。
何を学ぶために大学に入学したのか今一度思い出してください。
「あなたは株をやるために入学したのですか?」そうではないですよね。
デイトレードは基本行わず、1ヶ月や半年スパンの一歩引いた取引をするようにしてください。
借金をしてまで取引をしない
初心者にあるあるですが、はじめのうちは勝ちやすく、それによって謎の自信を持つことがあります。
そうなれば「これはいける!」と思ってより多くの利益を得ようと、借金をしてまで取引するようになるんですよね。
でも、そうなってしまったら地獄を見るのも時間の問題です。
社会人は借金をしても比較的返しやすい身ではありますが、大学生はバイト代も少ないですから最悪返せなくなって人生が詰む可能性も!
そんな危険性を避けるためにも大学生は借金をしてまで投資をしないでください。
まとめ:大学生が投資をしても十分意味はある!

さて、本記事では、大学生がやる投資は意味あるのかについて自身の経験も交えながら語っていきました!
改めて本記事の内容を確認しておきましょう。
- 「大学生の投資は意味ない」はウソである
- 大学生の投資は得られる利益が少額なものの、それ以上に知識や経験が得られる
- 自由に使える時間が多い大学生のうちに始めておくことで、あとで始めようと思ったときに後悔せず、後から始めた場合と比べて大きな差がつく
- 大学生から投資を始めることで複利や就職活動の手助けとなる
- 大学生におすすめなのは「1株投資」と「投資信託」
- 大学生におすすめなのは「楽天証券」と「PayPay証券」
- 詐欺や借金をしてまでしないようにすることを注意しておく
大学生が投資を始めても意味があり、複利や就職活動の面で役に立つことが分かっていただけたかと思います。
「投資を始めてみたい!」と思っている大学生は少額でもいいのでやってみることをおすすめします。
ただし、詐欺等に十分注意してください。
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